中国スパイ疑惑

　在日中国大使館の李春光１等書記官（４５）が外国人登録証の不正取得容疑で警視庁の出頭要請を受けているが本人は帰国済。
　警視庁公安部は、ウィーン条約で禁じられた外交官の経済活動であるとし調査中。李書記官は外交官の身分を隠して不正取得した外登証を使い、１０前後の口座を開設。口座には中国進出を検討している企業などから、報酬として計数百万円が振り込まれていたという。

もちろん中国側はスパイ云々を認めるはずもない。中国外務省の劉為民報道官は３０日の定例記者会見で、在日中国大使館の１等書記官がスパイ活動の疑いがあるとの報道について「全く根拠がない」と否定。書記官の実名は李春光氏だと明らかにした。書記官が外国人登録証明書を悪用した経済活動という件は「中国側の関係部門が調べて確認を行う」と言った。

野党はここぞとばかり、書記官と接触していた筒井信隆農林水産副大臣のほか、鹿野道彦農相らの関与を徹底追及する方針。
自民党は書記官と筒井氏が関与したという日本産農産物の対中輸出促進事業の独自調査も進める。
野田内閣では田中直紀防相と前田武志国交相が参院で問責決議を受け、内閣支持率の低迷や国会審議の停滞に苦悩している。消費税増税関連法案も先行きが見通せない。

責めるのはいいが、例えば制度等をどうすべきという意見もはっきり言ってもらいたいしその他の重要案件審議を進めるという意思表示をしてもらいたい。