北朝鮮のロケット発射失敗

春がくるというのに、北朝鮮は国威をかけたロケット（ミサイル）の発射に失敗した。発射したら撃ち落とすと言っていた日本はうろうろしていたという印象があり、自民党は田中直紀防衛相の問責決議案を参院に提出する方向だという。発表が大幅に遅れたのはさておいて、もし成功していたら、十分に対応できたのだろうかが問題だ。

また北朝鮮にこの失敗の痛手は大きい。国民を貧困に追い込み、世界注視の中でなけなしの金を注ぎ込んだプロジェクトに失敗し、世界から非難をあびている。貧乏人のネジの緩んだおやじが競馬に金を注ぎ込み全部すってしまったような話だ。これじゃみじめすぎるとおやじはさらに家の中で爆破実験をやるかもしれない。

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北朝鮮が「人工衛星」実は長距離弾道ミサイルの発射に失敗した。今回は発射場などを外国メディアに公開しミサイルを海外に売り込む予定だったが失敗し裏目となった。金正恩（キム・ジョンウン）氏の権威付け目的で、３回目となる核実験を行う可能性があるという見方もある。迷惑な話だ。

米国は2月米朝合意の約束を撤回し食糧・経済支援は中断されるという。国連も同様の動きが予想される。

　北朝鮮は１９８０年代後半、旧ソ連の短距離弾道ミサイル、スカッドの改良型を自国生産し、イラン、シリア、リビアなどへ輸出開始。イランは北朝鮮と中距離弾道ミサイル「ノドン」の購入を契約し、イラン国内で生産することで合意、シリアもノドンの導入を検討しているという。北朝鮮の“お得意様”は、発射に招かれ、“品定め”のために発射に立ち会ってきたという。

　今回のミサイル発射関連の費用は約８億５千万ドル（約６９０億円）に上るという。