sea_horseの日記

日々の記録をおもむくままに  

JPモルガンの損失 黒船

本日5月14日今回の損失の責任をとる形でJPモルガンの「Chief Investment Office(CIO)」Ina Drew女史は引退を決めたという。JPMorgan says investment chief Ina Drew out - May. 14, 2012 この方の顔は状況が状況だからかもしれませんがUnhappyに見えますね。

日経ビジネスの記事http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120513/231958/?ST=printを読むと、欧米の銀行は経営が狩猟型であり、経営陣は、どうしても利益を狙わざるを得ないという。その損失は「Too Big To Fail」システムにより国家負担=高額所得者以下の99%の米国人であり日本の負担となる。
素人から見ると、万年インフレでなければ、そんなに利息の高いうまい話が成熟国家・高齢化社会では存在しにくい。それにもかかわらず年金基金等は庶民の金を集めて運用し利益を上げなければならない。あるいは米国ではその運用が個人責任となる。
やくざ者になけなしの金を渡して、救済を願うような話だ。庶民はハウツー本を呼んで空手でも学び海千山千の世界に打って出るか。小金をツボに隠しちまちまと生きるか。我々は弱肉強食の戦国時代に生きているのかもしれない。まじめにコツコツ生きてきた人達の村落にならずものがやってきて傍若無人の限りを尽くされる。そのならずものとは愛すべき人々の中にある欲/暴力性など人の本質の一部なのかもしれないのだ。
穏やかで平和な世界を実現したというのに、退屈した内なる愚か者がエキサイティングなもの、大きな経済的成長をめざし先の展望もなく狩猟型をめざしている。一方で変わりゆく戦いの訪れを認識せずたらりと暮らしている者たちのむれがある。