sea_horseの日記

日々の記録をおもむくままに  

The Tempest

シェイクスピアが1611年頃単独で最後に書いた最後の作品である。
弟アントーニオとナポリ王マロンゾーに追い出され孤島に漂着し魔法や学問をしつつ暮らしていたミラノ公爵プロスペローとその娘ミランダが主人公。プロスペローは島を通りかかった弟一行の船を魔術で起こした嵐で難破させ、同じ島に漂着させて復讐を図る。マロンゾーの息子は親達とは別な場所に流れ着き、ミランダとと知り合い一目惚れ。ナポリ王の息子とアントーニオはマロンゾーを殺害し王位を奪おうとするが失敗する。プロスペローに仕える空気の精エーリアルが3人の悪事をあばき、アロンゾーは罪を悔やみ、他の2人は半狂乱となる。彼らの様を聞いたプロスペローは徳を積むことの気高さを知り、復讐をやめ赦し、魔術をとき自身も観客に自由の身とすることを懇願し終わる。


Tempestとはあらしのことである。
1609年、ヴァージニアの植民地へ向う船のうち一艘が嵐に巻き込まれ行方不明になったが、翌年無事到着し人々の関心を引いた。シェイクスピアも何らかの影響をうけ構想をねったかもしれない。