sea_horseの日記

日々の記録をおもむくままに  

横丁の隠居

私の理想の老後は、うんちく、ごたくをたれる町の知恵者、横丁のご隠居、寺の和尚
強敵はインターネット

落語 手水回し
大阪から来た泊り客にちょうず(手水)を回してくれといわれた丹波の旅館の主人・従業員は大阪弁「ちょうず」の意味が分からず村のインテリ和尚に客は何をして欲しいと言っているのか聞く
しったかぶりの和尚の答えは ちょうず=長頭であると答える
ということで長い頭の人を見せるために隣村の市兵衛さん(長い顔の持ち主で手ぬぐい一本では短すぎて頬かぶりが不可)を連れてくる。
市兵衛さんはちょうずをまわせ、はようまわせといわれてどんどん頭をクルクルまわし、ついには目をまわして倒れてしまう。
顧客満足を達成できず客は予定を早めて帰ってしまう。
そこで主人と板場の喜助は大阪にマーケットリサーチに出かける。
大阪の旅館に宿泊し、朝「ちょうずをまわしてくれ」という
赤金のたらいに、湯をなみなみとはったものと盆にのった房楊枝(昔の歯ブラシ、柳の小片を箸のように削り,先端を叩いて総のようにしたもの)、塩、歯磨き粉が出てくる。飲み物と勘違いし塩と歯磨き粉をいれてたらいの水を二人でようやく飲み干す。そこに2つめのちょうずが出てくる。
もう腹がいっぱいボタボタなので、入らない、もうひとつの方は昼にいただきますというのが落ち。

役立つ横丁のご隠居になるのも難しいと思う。